蓼(タデ)の花

木曜集会には何時もご高齢のSさんがお庭からお花を切ってきて、ピアノの上に飾ってくださいます。

「あの美しい赤いお花は、何と言う名のお花ですか?」とお聞きしましたら、「タデ」ですと教えてくださいました。「赤い房の花の部分を地に埋めると芽が出てくるのですよ」とのことです。

集会が終ってからそのお花を半分に分け、私が半分を頂きました。介護施設に居られるM子さんに持ってゆきました。

お花の好きなM子さんは「まあ綺麗な可憐なお花ですね。何という名ですか?」と聞かれ説明しました。その時はタデという字を知りませんでした。

家へ帰ってからで電子辞書で引いてみましたら「蓼」、こんなむずかしい字でした。そしてそれは俳句の歳時記に出てくる「6月の季語」でした。

もし辞書を引かずにいたら、「タデ」と聞いてもすぐ忘れそうですし、字も覚えなかった事でしょう。目で見て、手で障って、辞書を引いて、歳時記を見たので、もう決して忘れることはないでしょう。

今日もまた一つ良いことを覚えました。Sさんありがとうございます。

歳時記には、こんな面白い事が書いてありました。

「蓼食う虫も好きずき」と言うのは、この蓼だったのです。知りませんでした。食用の香辛料になるそうで、とても辛いのだそうです。鮎の塩焼きには蓼酢は欠かせないそうです。

何だか美味しそうですね。

新しい花の名前を覚え、お花の好きなM子さんに喜ばれ、Sさんも私もとても嬉しい気分になりました。

お花は良いですね。一つの花から色々なことを連想し、種をまき、水を与え、太陽の光を受け、成長させてくださるのは神様ですよね。心も和やかな午後のひと時を感謝しました。

とし子