NCM2の歴史|日系CCM賛美グループ41年の歩み

NEW CHRISTIAN MUSIC MINISTRY ・ 賛美の記録

NCM2結成41年の歴史

信仰と希望と愛の賛美をのせて

― 主の恵みに支えられ、次の世代へ。南カリフォルニア・ロサンゼルスから世界へ届ける、新しい賛美のものがたり。

NCM2の歴史|日系CCM賛美グループ41年の歩み(LA発)

私たちNCM2 (New Christian Music Ministry) は結成41年を迎えました

今年、私たちNCM2 (New Christian Music Ministry) は結成40年を迎えました。1985年の結成以来、NCM2は主イエス・キリストを賛美することを使命としてアメリカ日系人・CCMコーラス・グループとして、南カリフォルニア・ロサンゼルスを中心に定期コンサートやチャリティコンサートなどの活動と日本ミッション・コンサートツアーを続けて参りました。

主の豊かな恵みと変わることのない愛に支えられ、ここまで導かれてきたことを心から感謝しつつ、ここにNCM2の足跡と今後のビジョンを認めさせていただきます。

アメリカで救われた音楽家たち〜ミチコとマキの出会い

NCM2が誕生したきっかけは、当時ロサンゼルスに留学していた牧良夫(ヨシオ・J・マキ)とハリウッドの音楽シーンで活躍していたピアニストのミチコ・ヒルの二人が、ほぼ同時期に救われ、イエス様のお導きにより出会ったことでした。

ミチコ・ヒル

ミチコ・ヒルは東京に生まれ、桐朋音楽大学ピアノ科を卒業後、南カリフォルニアに移住しその後、アメリカ合衆国に帰化しました。

賛美「マジェスティー」など数多くのオリジナル賛美を世に残された、故ジャック・ヘイフォード牧師(チャーチ・オン・ザ・ウエイ教会)から賛美の賜物を認められ、チャーチ・オン・ザ・ウエイ教会の首席ピアノ奏楽者/編曲者として任命を受けました。

以来、1970年代の伝説的なR&Bファンクバンド「スライ&ファミリーストーン」のメンバー、ローズ・ストーンが指揮・主宰するゴスペルクワイヤ「New Songs」で編曲とピアノも担当。日本語によるオリジナルのプレイズソング(新しい賛美歌)の作曲を開始します。

またセキュラーの音楽シーンでも、ジャズ界の大物サックスプレーヤー、ウエイン・ショーターの名盤「アトランティス」にピアニストとして参加。その他アメリカ全国ネットのTV番組のサウンドトラックの作曲も手掛けています。

ヨシオ・J・マキ(牧 良夫)

NCM2代表、ヨシオ・J・マキ(牧 良夫)も東京で生まれ、15歳の時に日本のメジャー放送局(文化放送)主催のフォークコンテストで全国優勝、高校卒業後ユニバーサル(日本)からデビュー。19歳でアメリカに移住し1991年にアメリカ合衆国に帰化しました。Dick Grove School of Music(作・編曲科)卒業後、日米の航空会社に勤務後、日本とアメリカのレコード会社、イギリスの名門ジャズレーベル「CANDID」のプロデューサーとして従事。徳間グループの米国レップとして、スタジオ・ジブリの名作「となりのトトロ」「天空の城ラピュタ」「魔女の宅急便」のアメリカ英語版の制作(翻訳と吹き替え)に携わります。

これまでマキがプロデュースした日米両国のアーティストのアルバムは100タイトル以上にも及び、作曲家としても、映画・アニメのサウンドトラック、CMの主題歌などを手掛け、その一方で自らもソロアルバムをMIDI,INC.(ユニバーサル)から4枚リリースしています。

近年はハリウッド俳優としても活動しており、Netflix、Huluをはじめ、ハリウッド・ドラマ「PACHINKO」(Apple TV+)にアベ・カツ役で出演しています。

主イエス・キリストにより新しく生まれ変わったミチコとマキの出会いが、NCM2結成のきっかけとなり、2人は新しい主への賛美を作り、1985年から賛美音源の収録活動が始まりました。

主への新しい賛美で硬い石地(日本人の心)を耕せ

1985年12月、南カリフォルニア在住日本人クリスチャン主催の「南加・市民クリスマス」にNCM2がメインアーティストとして招かれました。

この市民クリスマスでは、ピーウイー・ヒル(ミチコ・ヒルの夫でベーシスト)、チェスター・トンプソン(英国のロックバンド「ジェネシス」のドラマー)、アレックス・アクーニャ(ウエザーレポートのパーカッショニスト)らロサンゼルス在住の著名クリスチャン・ミュージシャンたちも参加しました。

市民クリスマスは一般人(ノンクリスチャン)には大好評でしたが、主催者の牧師諸氏、一部のクリスチャンからは(神聖な教会で演奏する音楽ではない)と酷評されました。その当時はまだプレイズソングもなく、伝統的な讃美歌や聖歌が主流を占めていた時代で、NCM2のオリジナル賛美と編曲が斬新だったからでしょう。

しかしながら、NCM2が所属していた日本人教会の鈴木栄一牧師(北米ホーリネス教団)はイエス・キリストの愛を持って温かく私たちの賛美を受け入れてくださいました。

鈴木栄一牧師は「日本人への伝道は硬い石地に種をまくようなものです。あなたがたの使命は新しい賛美によってその荒野(日本人の心)を耕し、頑なな土壌(心)を柔らかくし、後から来られる伝道者たちの斥候となりなさい」と、私たちの活動の指針を導いてくださいました。

マツオ・ユリを迎え〜4人のNCM2の活動が開始

以来、ジャズ・シンガーだったマツオ・ユリと声楽を学んだタカハシ・ウタエが正式にメンバーに加わり、マツオ、タカハシ、ミチコ、マキ、4人のNCM2の活動が始まりました。

NCM2 – JAPAN

マキの信友、故ノブ・ホサナ牧師がNCM2の働きに加わりNCM2-JAPANを設立、日本国内に於いてクリスチャン書籍出版を中心にした伝道活動が始まります。ホサナ牧師は日本の神学校JTJ設立に携わった牧師のひとりで、JTJ開校時、NCM2はJTJ校歌の制作をしました。ノブ・ホサナ牧師は詩人、画家としても数多くの名作を世に残し2015年、62歳の若さで召天されました。

【カセットテープで賛美頒布】

NCM2は母教会での賛美奉仕のほかに、当時LA在住で今や日本のジャズシーンの重鎮となった島健(ピアニスト/作・編曲家)や天野清継(ギタリスト)ら日本の著名アーティストらとオリジナル賛美音源の制作やローカル教会でのコンサートをするなどの音楽活動をしていました。

SNSやCDがまだ無かった時代、当時のNCM2が制作した賛美音源の媒体はカセットテープでした。ノンクリスチャンはもとよりアルコール依存による不眠症に悩む求道者、高齢者の信徒へ定期的なカセットテープの配布が開始され、この働きは現在のNCM2-YouTubeチャンネルの布石となりました。

NCM2ファースト・アルバム"One Love One Heart"

1985年の結成から5年の月日が流れ、今上洋子、鈴木幹彦、北川ひとみ、倉信佐知子、ミキ・ジョージ・加藤、田中裕子、千田繁子、渡辺明子らの新しいメンバーにも恵まれ、安藤秀世牧師(バリトン)の信仰面での指導とウエストロサンゼルスホーリネス教会信徒一同の愛と祈りに支えられ、NCM2として初めてのアルバム「One Love One Heart」をアメリカでリリース。続けて2作目のアルバム「Lord’s Prayer “主の祈り"」をリリースしました。これらのアルバムのオリジナル賛美の作・編曲もマキとミチコによるものでした。

当時のNCM2メンバーは特別な音楽教育を受けた者は少なく、彼らの歌唱力が特別優れていたというわけではありませんでしたが、ありふれた日常的な救いの喜びと主への賛美に、ポップス感覚を加えたサウンドが讃美歌をぐっと身近なものにし、さらにメンバーの一人一人が人間なら誰でも感じる痛みや喜びをそのまま素直に表現したアルバムとなりました。

アメリカ同時多発テロ事件

人間なら誰でも感じる痛み。その痛みをメンバーの誰もが嫌というほど思い知らされたのが、あの世界中を震撼させたアメリカ同時多発テロでした。

あの9.11のアメリカ同時多発テロ事件があってから、神様の福音をもっと伝えたいと、新たな思いでNCM2の活動が始まりました。にわかに信じがたい出来事に誰もが言葉を失い、愛する者を失った家族の計り知れない悲しみ、どう慰めればいいのか、何をすべきなのか、すぐ現場に駆けつけられないことに苛立ちさえ感じていました。

しかし、こんな無力な自分たちでも、歌でなら人々の心を励ますことができる。そんな思いをメンバー全員で感じていた時、NCM2のCDをたまたま聞いた日本のロックグループの大御所「HOUND DOG」の関係者からオープニング・アクトの依頼が飛び込んできました。

テロの被害に遭われた方たちへの鎮魂の意味も含めてロサンゼルスでコンサートを開きたいという趣旨でした。私たちは若いロックファンに神様への賛美を聴いてもらうにはまたとないチャンスと、メンバー全員で祈りながらステージに立ちました。

この「HOUND DOG」LA公演にやって来た若者たちを前に5曲の短いステージ。場違いとも言えるNCM2の姿はロック少年たちの目にはどのように映ったのでしょうか。しかし、若者たちは途中で席を立つことも、野次る事もなく、最後までじっと耳を傾けて静聴してくれました。彼らもまた同じように同時多発テロの痛みを感じていたのでしょうか。

日本人宣教への思い

2004年以降、定期的な賛美アルバム(CD)制作に加え、私たちNCM2の活動範囲も母教会主体から教会外への活動へと導かれ、日本人宣教へのビジョンが与えられました。この頃のNCM2メンバーは17人となりLAローカル諸教会での賛美奉仕や伝道コンサート、年に一度の日本ミッションコンサートツアーをしていました。

しかしながら、当時の礼拝出席者が50名ほどの小さな教会の半数近くが主日礼拝にいない日が多くなると、牧師も執事もNCM2の活動に懐疑的になり教会外での活動に制限がかかるようになりました。

教会内の奉仕活動に従事するべきなのか?果たしてもっと外に出て行き賛美を通してイエス様のグッドニュース(福音)を伝えるのか?チャーターメンバーである、松尾、ミチコ、マキは祈りました。

そして2006年、NCM2は神様のお導きによりLAアメリカ日系人教会の賛美グループの働きから、超教派の賛美グループとしてのフリーな活動に切り替わり、古巣の北米ホーリネス教団から脱退。独自のミニストリーを開始しました。教会のメンバーはすべて教会に残し、チャーター、メンバーの松尾、マキ、ミチコ、そして渡辺明子の4人での新たな活動が始まります。

韓国人青年、イ・ジュンソクとの出会い

2011年に日本の東北を襲った日本観測史上最大規模の地震「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」以降は年2回の被災地での賛美慰問奉仕やコンサート活動を続け、定期的にアルバムをリリースしながら活動を続けていました。

翌年2012年、韓国からひとりの韓国人青年がLAの私たちを訪ねて来てくれました。彼の名前はイ・ジュンソク。韓国のゴスペル音楽界の父であるジョン・ヨンデ牧師に師事、韓国でゴスペルシンガーとして活動していたジュンソクは韓国でNCM2の音楽と活動を知ります。

優しい笑顔の好青年で、日本での短期宣教の経験がある彼は流暢な日本語で自身のこととビジョンを語り、「NCMの活動に加わりたい・・」との申し出に応じて、早速LAのNCM2スタジオでオーディションをしました。「涙そうそう」「You Raise Me Up」など日米のヒットソングを歌った彼の歌唱力にスタジオにいた全員が圧倒されました。

そして最後に、マキが「では讃美歌かプレイズを歌ってみて・・」と言うと「では、日本の北海道の教会MEBIGの内越努牧師が作曲した子どもの賛美歌を歌います」と言って歌いはじめたのが「花も」でした。はじめて聴いた「花も」のジュンソクの歌声に私たちの魂は揺さぶられ、とても深い感動と溢れ落ちる涙とともにNCM2メンバー全員、愛する主イエス様のみ名を崇めました。

以来、イ・ジュンソクはNCM2メンバーとなり、翌年に「花も」(CDとYouTube)をリリース、YouTubeで「花も」は現在170万回の視聴数を記録しています。

コロナ禍の賛美の器〜クロサワ・リン

世界のすべての動きを止めてしまったコロナ禍により、NCM2の活動もYouTubeチャンネルでの賛美動画の制作以外、すべてが停止してしまいました。その渦中、神様はまた新たな賛美の器として、クロサワ・リンをメンバーとして加えてくださいました。

クロサワは東京音楽大学・声楽科を中退後、結婚、夫の仕事の関係でアメリカに駐在し、ロサンゼルスで受洗しました。帰国後、日本国内で賛美歌手としてソロ音楽活動を開始。そしてコロナ禍の渦中、クロサワの家族はオハイオ州からロサンゼルスに転勤になりました。

NCM2のサポーターの日系人教会GVICでオンライン礼拝の賛美奉仕をしていたクロサワとNCM2の出会いで神様は次世代のNCM2賛美伝道の新たなビジョンをお与えになりました。

次世代へのビジョン

結成以来、41年の歳月を経て今思うことそれは、ただただ主の恩寵(恵み)によりこの活動を続けてこられたことです。

これまで日本で、またアメリカ日系人クリスチャン社会で数多くの若者の賛美チームやミニストリーが誕生しましたが残念ながら、今も続いているミニストリーは数えるほどしかありません。

今の私たちNCM2のただひとつの祈りと願いは、40年前に主が敬愛する鈴木栄一牧師を通して与えた使命「賛美によって荒野(日本)を耕し、頑なな土壌(日本人の心)を柔らかくし、後から来られる伝道者たちの斥候となりなさい」を次世代のメンバーに継承し続けてもらいたいということです。

NCM2の中堅メンバーとなったジュンソクは、来年日本の神学校を卒業し、日本宣教の伝道者として導かれます。

クロサワはNCM2の活動に加え、教会音楽家としてアルバム制作や日本でのソロ・コンサート活動にも力を入れていきます。

そして、NCM2ヘッドクォーター(本部)のチャーターメンバー、マツオ、ミチコ、アキコ、マキは、ジュンソク、クロサワ、そして新たに神様がお与えになる次世代NCM2メンバーのマネージメントをここアメリカ合衆国からして参ります。

NCM2代表 ヨシオ・J・マキ(a.k.a. 牧良夫)

キリストのことばを、あなたがたのうちに豊かに住まわせ、知恵を尽くして互いに教え、互いに戒め、詩と賛美と霊の歌とにより、感謝にあふれて心から神に向かって歌いなさい。
コロサイの信徒への手紙 3章16節