我輩は問題牧師である。順風満帆はまだない。

2020/02/21我輩は酒場牧師である

我輩のアフリカでの投獄記

我輩は酒場牧師である。前科はギリギリまだない。本当である。前回書いた通り、前科はまだないがローヤにぶちこまれて臭い飯を喰ったことは二度ある。どちらもアフリカである。

今回はその一度めの方を書こう。よりハードコアである。しかもこの時は100%全面的に先方の勘違いである。とはいうものの吾輩にも全く落ち度がなかったとは言い難い部分もあるので、寛大な心でウガンダの官憲と軍隊を許してやろうと思う。なんてったって我輩は寛大牧師である。

やっとの思いで待ちに待ったアフリカに着いて訪れた国はすでに20カ国くらい?そろそろ疲れも溜まっていたし、慣れきってもいた。それが油断というか、失敗への伏線だったのかもしれねえな。しかし、その時には自分自身にあんな恐ろしいことが起こるとは夢にも思っていなかったのだった。

問題は西アフリカにある。アラブ圏である北アフリカには何の問題もなかったのだ。そこから南下してサハラ砂漠をヒッチで縦断してブラックアフリカであるマリ共和国に入ってしばらくしてから旅が格段に困難というか、キツくなっていった。安宿が見つからないのだ。

宿はあるが最低でも中級クラスだ。我輩の貧乏旅ではそんなとこには泊まれない。誰か親切な人の家に泊めていただくか、ダメなら野宿しかない。もちろん野宿率の方が高いのは言うまでもない。言葉もフランス語しか通じない国が結構多い。そんなこんなで次第に疲れが溜まっていたのである。

アフリカ大陸中央部にザイールという国がある。今は名前が変わったと思うがそんなことはどうでもいい。バカでかい国である。その国土のほとんどは密林というかジャングルである(同じか)。ごく一部には鉄道もあるらしいが我輩の行くところにそんなものはない。

アフリカの人は親切なのだ

もっと言っちゃえばバスもない。乗合タクシーもない。時々やってくるトラックの荷台に乗せてもらうしかない。もちろん有料なのだがアフリカの人は親切なので「金がない」というと、まあいいや乗れや、って言ってくれる人が多い。考え見れば一度も金払ったことない。我輩は極度に貧乏だったのである。今もそうである。

食べるものもあまりなかった。ふんだんにあるのは、バナナ、南京豆というかピーナッツ(同じか)、そしてバナナの葉に包んだ硬くなった餅のようなマニヨックという食べ物、あとはヤシの樹液から作ったヤシ酒。これらはただみたいに安いが毎日毎食こればかりだとうんざりしてくる。

ああ、火を通して調理したあったかいものが食べたい!ああ、スープよ!シチューよ!ラーメンよ!うどんよ!愛してる!今すぐ会いたい!今すぐなめなめしてしゃぶり尽くしたい!(やらしいこと考えるんじゃねえ!)

ジャングルの真ん中でマラリヤにやられてしまった。

そんな状態が長く続いていたので栄養失調一歩手前の栄養不良状態だったのだろう。長い話を短くすれば、ジャングルの真ん中でマラリヤにやられてしまったのである。マライヤケリーにやられたのではない!マラリヤである。

一週間ひどい高熱にうなされつづけ、その時道連れだったイギリス人の女の子は「ああ、もうこの男はこのまま死んでしまうに違いない」と思ったそうである。イヤな女である。

ようやく起き上がれるようになったがどこか本格的にゆっくり休めるところを見つけたい。ジャングルはゆっくり休むには不向きなところである。思いつくところは一つだけであった。東アフリカはケニヤの首都ナイロビである。

そう決心した我輩は、泣きじゃくりながらすがりつくエゲレス女を雑巾のように捨て去って(一部誇張あり、てか、全部)ナイロビの方へと歩き始めたのである。

ウガンダが問題なのである。

ところが、もちろんところが!である。ことはそんなに簡単に思ったようには進まない。

地図で見るとすぐわかるがケニヤは我輩のいるザイールとはウガンダという国を挟んでいる。要するにウガンダを通り抜けてケニヤに行くのが最短距離である。しかし!しかし、である。問題があるのである。いや、我輩が問題なのではない。

ウガンダが問題なのである。何が問題なのかだって?そんなことは自分で考えろ!甘ったれるんじゃない!なんてことは我輩が言うわけない!本題に入らないうちに紙数が尽きちゃったので、正当な理由もなく上から言うが、一つだけ教えてやろう。耳をかっぽじってよく聞くがよい。

続きは次回だ!

我輩は問題牧師である。へりくだったことはまだない。

中村 透(牧師バー店主/主任牧師@酒場で教会)




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2020/02/21我輩は酒場牧師である

Posted by NCM2 CHOIR