手渡す愛 

2018/06/11命の水の泉から

夫が東京にあるJTJ(Jesus to Japan) 神学校(岸義紘校長)の通信教育を始めてから8年。この度ようやく卒業することになった。

卒業式は3月19日。どうしても地震直後の日本に行かざるをえなかった。多くの卒業式や入学式がキャンセルされていたが、JTJはこの時にこそ、福音を述べ伝えなければということで、卒業式は予定通り行われることになった。

ただし、例年は豪華な食事だというが、つつましやかにサンドイッチだけの卒業祝いとなった。被災地の方々のことを思ってのことだ。会場の上野の精養軒を出るとすぐ、募金活動をしている団体の声がうるさいくらいだったし、今回の助け合いの精神はご存知のように世界大ですごい。

アメリカに帰ってきて出社した第一日目には追悼式があった。というのは、私の勤務する会社は日系企業で、日本の子会社の仙台支社で亡くなった方がいたからだ。桜の木を植え、そこに社員ひとりひとり、カーネーションを献花した。すぐにその遺族のための募金運動やベークセール、はては朝食セールまであった。といってもアメリカのことだ。

コスコで買ってきたクロワッサンやヨーグルトを並べるだけだが。もちろんそのほかに赤十字社に出す募金活動も会社でやっている。今、自分に何ができるかを皆考えている。今までかつてないくらい、世界中がひとつになって助け合っている。原発の修復にあたっている方の中にクリスチャンの方がいて、彼に神様からの知恵が与えられるようにとの祈りの要請のメールも回っている。乳児にアメリカのミルク会社からミルクが寄付されるようにとのメールでの署名運動さえある。

せっかく多くの人々が未曾有の寄付をしているのにその物資が届いていないという声もきこえてきた。そして、昨日ウエブを見て驚いた。それは被災地の福島県いわき市平の競輪場を視察したものであった。ここは公の貯蔵庫と指定されているのだが、物がワンサと貯まっている。行けども行けどもダンボールの山。

そして作業している人は一人も見当たらない。ボランティアで個人が届けることを申し出ても却下されたという。行政の責任だから個人での取り扱いが許されないということだ。それにしても中には腐ってしまう物もあるのではないだろうか。せっかくの世界中からの愛がこれでは台無しだ。

愛が具体的に手渡されなければ何もならない。夫が神学校を卒業しても、神様の愛を具体的に伝えなければこれと同じではないか。愛を手渡さなければ意味がない、

夫はこの日曜日、サバティカルの牧師さんに代わってメッセージをさせていただく機会が与えられた。主の愛が伝わるように祈る。

竹下弘美 

3月30日(水)東日本大震災 いわき 物資 競輪場


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2018/06/11命の水の泉から

Posted by NCM2 CHOIR