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聖書66巻、あなたはどの書が好きですか?

<好きな聖書、ひとつだけ>

ある人が、聖書66の中で創世記が一番好きだと言いました。それまで、聖書を好き嫌いで読んでいなかったので、少しびっくりしました。

そうですね。創世記は此の世の始まりから人間の歴史が書かれています。おそらく教会では創世記か詩編が一番読まれているでしょうか。否、イエスさまの生涯が書かれた福音書でしょうか。

聖書には、それぞれの特徴があり、それぞれ必要な書物だから、好き嫌いで言うのはおこがましいという人もいるでしょう。

そうですよね、律法が書かれたレビ記などあまり読まれないかも知れないけど、イエスさまがよく引用されています。

自分の聖書を見ると、しょっちゅう読む所は、黒ずんでいるので、よくわかります。

でも、よく読んでいるところが、“好きな”書物というわけじゃないし、信仰生活を続けていくうちに好みも変わっていくようです。

<私の好きな書物は変わってきています>

自分が求道的だったころは、パウロ書簡が好きでした。神の福音を論理的に捉えたかったからです。

神学的になっていた頃は=“神の存在をどのように表現できるだろうか?”とか“神さまの恵みとは何か?”とか考えていた頃は、ヨブ記が好きでした。

もし、あなたが議論好きだったら、まず、「ヨブ記」か「伝道の書」(コヘレトの言葉)を選ぶでしょう。

年をとってきて、信仰生活も黄昏を迎えると、心をなぐさめるものに価値が出てきます。あのパウロがこんなにもやさしくなれるのかと思わされる「ピレモンへの手紙」がこよなく好きになりました。

<ピレモンへの手紙(フィレモンへの手紙)>

使徒パウロは、クリスチャンを迫害していた生粋のユダヤ人でした。彼がクリスチャンを捕らえにダマスコに向かっていた時にイエスさまに会います。

昼間なのに突然天から激しい光に照らされて、パウロ(サウロ)は地に倒れ、目が見えなくなります。

その時「サウロ、サウロ、なぜわたしを迫害するのか」という声を聞くのです。サウロが「主よ、あなたはどなたですか?」と訊くと、「わたしは、あなたが迫害しているイエスである」という答えがあったのです。

その後、サウロは回心して、パウロ(小さき者)という名前に変えて、当時の世界中(地中海)で伝道するのでした。

新約聖書27巻のうち、パウロの書簡が13書簡残されていますが、そのうち「ピレモンへの手紙」は、いつものキリスト信仰、福音の説明ではなく、弟子のピレモンに書き送った私信です。お願いの手紙です。

そこには、パウロのいつもの断定的で、説得するような口調は見られず、ただただ(奴隷の)オネシモをそのまま受け入れてくれるようにお願いしているのです。

そこには、パウロのピレモンへの信頼と、オネシモへの愛情があふれています。“人をとりなす”というのはこういうことなんだと思わされます。

こんな手紙を受け取ったら、誰でも、オネシモを許すでしょう。だって、パウロは自分の身をもってオネシモを贖っているんですから。

短い手紙です。どうぞ、一度読んで見たてださい。イエスさまのやさしさを味わうことができると思います。

「1:18 もし、彼があなたに何か不都合なことをしたか、あるいは、何か負債があれば、それをわたしの借りにしておいてほしい。」(ピレモンへの手紙1:18)

ロバート・イー


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