我輩は亀有公園前牧師である。派出所はまだない。

我輩は酒場牧師である

実は先週ライブをやったのである。しかも亀有である。

我輩は酒場牧師である。前科はまだない。

読者の皆様はウガンダでくせえ飯を食った話がそろそろ出てくるだろうと思っておられるかもしれないが、人生は時として思いも寄らない変貌を見せることがある。意外性こそが人生の醍醐味である。

というわけで今週はいきなり舞台がアフリカのウガンダから東京は葛飾区の亀有に変わる。実は先週ライブをやったのである。しかも亀有である。

JR亀有駅北口からスキップ2分という好立地にライブハウスKid Boxはある。そこで「弾き語りツーマン法要ライブ」が行われたのである。いや、ツーマンのはずだった。

ツーマンの相方は美坊主ぶりで知られた浄土真宗僧侶藤岡善念師である。つまり、キリスト教と仏教との音楽対決、説法対決である。

長年にわたる異宗教同士の果てしない戦いに今宵こそ決着をつけてやる。首を洗って待っていろ、坊主め!少なくとも我輩はそのつもりで行った。

我輩は意外性牧師である。常識はまだない。

ところが意外性こそが人生の醍醐味である。

結果は2宗教の対決どころか、3宗教、いや、4宗教の血みどろの対決となってしまうことになるとは、御釈迦様でも御存じあるめえ!(って牧師のセリフじゃねえな)

この異宗教対決ライブに飛び込んで来たのは◯◯ラ◯教のエジプト美女◯◯◯さんである。わけあって伏字が多くなってしまうが許されよ。

開場前から集合してリハをしていた我輩と藤岡師の前に突如彼女は現れた。彼女は我輩よりも流暢な日本語でこう言ったのだ!「私も歌いますから伴奏お願いします」。

えええええええ〜〜〜〜っ!!!!!◯◯ラ◯教の経典であるコ◯◯ンを吟唱するというのである。「ば、伴奏っ!?コ、コード譜あるんすか?」とうろたえる基教佛教代表二人。

それに対する彼女のお答え、「あ、コードね。コードなんか適当でいいのよ。好きなように弾いて。始まりはマイナーでね」

そしたら開場時間になっちゃったのである。

まずは藤岡師が挨拶と説法をなさり自作のオリジナル曲を数曲歌われた。

大変すばらしい歌と演奏であり一同感動の坩堝と化したが、途中何やら「木陰で小人が野糞する」というような歌詞が聞こえたような気もするが定かではない。

負けずと我輩も他人のオリジナル曲を数曲歌い、合間に短く説法をした。小人の野糞はなかったが、何やら「ロクデナシ」というような言葉が聞こえたとか、聞こえなかったとか。。。

そのあと登場したのがエジプト美女◯◯◯さんである。基佛二人のウロたえ気味のギターに乗せて高らかにアラビア語でコ◯◯ンを吟唱し、その朗々たる美声が夜の亀有の街に轟きわたった。

この瞬間亀有の町中が静まりかえ!った。中川畔のノラ犬は遠吠えをやめた。派出所裏のノラ猫もサカリ声を控えた。

そして、最後は3人と会場の皆様とでなんとアメージンググレースの大合唱となってこの驚くべきイベントは幕を下ろしたのである。

一同の大拍手がいつまでも鳴り止まなかった。誰もが本当に楽しそうで、会場は圧倒的な一体感に包まれた。

てなわけで、未だかつて経験したことのない濃密な夜が亀有を覆い尽くしたのであった。

なお、当日は演奏しなかったが、日本神道界を代表して「歌う神主(こんなのがいるんですよ、世の中には)」木村壮紫師も客席で観戦しておられた。

つまり、なんとこの夜世界4大宗教が集結激突し、血の雨こそ降らなかったが仲睦まじく酒の雨を降らし、宴もたけなわご歓談を楽しみつつ世界平和を誓ったのである。

世界戦争一触即発の未曾有の危機はこの夜亀有で回避され、地球は救われたのである。さすが亀有である。

後世の人類はこの夜の亀有での偉業を永遠に称え続けるであろう。

我輩は亀有公園前牧師である。派出所はまだない。

中村 透(牧師バー店主/主任牧師@酒場で教会)




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