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Biography

NCM2(New Christian Music Ministry) 2018

NCM2-2016

NCM2 CHOIR – 2016 – 2018

Michiko Hill: Piano and Soprano
Yuri Matsuo: Alto
Yoshio J. Maki: Tenor and Guitar
Junseok Lee: Tenor and Lead Vocal

メンバー略歴

ミチコ・ヒル (Michiko Hill)
桐朋音大ピアノ科卒業。東京都出身。NCM2 チャーター・メンバー。1978年渡米、1991年米国に帰化。ジャズ界の大物サックス奏者、ウエイン・ショーター『アトランティス』のレコーデイングに参加。チェスター・トンプソン(ジェネシス、フルコリンズ)バンドで活動後、現在R&Bバンド、ルーファスのキーボード奏者として活動中。チャーチ・オンザ・ウェイ(ジャック・ヘイフォード牧師)の首席奏楽ピアニストを経て、現在、シェパード教会(Shepherd Church:会員数15,000人)のピアニスト。また、ハリウッドのスタジオシーンで編曲者/ピアニストとして活動中。Shepherd Church 会員

ヨシオ・J・マキ (Yoshio J. Maki)
Grove School of Music 作・編曲科卒業。東京都出身。NCM2 チャーター・メンバー。15才の時に文化放送主催の全日本アマチュア・フォーク・コンテストで全国優勝。1976年渡米、1991年米国に帰化。CANDID(イギリス)、ミディ、徳間ジャパン、などメジャーレコード会社の洋楽制作プロデューサーを経て、Maki Music Production, Inc.(1992年設立)代表取締役。これまでに100タイトル以上のCD/DVDをプロデュース。スタジオジブリ作品の米国版制作に関わる。1985年からNew Christian Music Ministry(NCM2)を主宰。キリスト教書籍出版、CD/DVD、キリスト教メディアの頒布運動に従事。これまでにチェスター・トンプソン(ジェネシス)、ペドロ・エウスターチェ、エイブ・ラボリエル、久米小百合(久保田早紀)、久米大作、関根宣義、稲垣俊也、遠藤久美子、沢知恵、デュオ・タカセ、中村裕二、多くのクリスチャンアーティストのアルバムをプロデュース。Shepherd Church 会員

松尾ゆり (Yuri Matsuo) :
フェリス女学院大学英文科卒業。神奈川県出身。NCM2 チャーター・メンバー。大学時代よりJazz に魅了され独学で歌い始める。東京都内のJazz ClubやHotelなどに出演し、中村八大、鈴木章治ら一流ジャズ・ミュージシャンらと共演。ミッキー・カーチスのバックコーラス。NHK 教育TVの英会話番組にレギュラーとして出演。番組の中でジャズ スタンダードを歌う。ミッキー・カーチスのプロデュースによりシングルアルバム「想い出色の夏」(日本フォノグラム)をリリース。Shepherd Church 会員

イ・ジュンソク (Junseok Lee) :
ソウル(韓国)出身。高校の時からボーカルグループで音楽活動を開始。 高校卒業後、本格的に教会音楽を学ぶ。 2002年、韓国のゴスペル音楽界の父であるジョンヨンデ牧師と出会い、ゴスペルシンガーとして活動を始める。2005年、韓国の大手キリスト教放送局(CBS)のゴスペルコンテストで金賞を受賞。 2007年、日本の東京で1年間日本で日本語を学ぶとともに、日本福音宣教会の日本現地宣教訓練を修了。 2012年NCM2 CHOIRメンバーとして加入。韓国語ゴスペル・ソロ・アルバム “私”(2012年)「それが私の祝福です」(2014年)発表 韓国のキリスト教放送局(CBS、FEBC、C-channel、CMTV)の多くの放送出演。


ncm2_2013
NCM2 CHOIR 2010 – 2015
Michiko Hill: Piano and Soprano
Yuri Matsuo: Alto
Yoshio J. Maki: Tenor
Akiko Y. Watanabe: Soprano
Miki Kato George: Alto
Naomi Taniguchi: Alto
Junseok Lee: Tenor and Lead Vocal
Erise Doi: Alto (2015)

NCM2 CHOIR 2007 – 2010

Michiko Hill: Piano and Soprano
Yuri Matsuo: Alto
Yoshio J. Maki: Tenor
Akiko Y. Watanabe: Soprano
Hisae Suzuki: Soprano
Fumi Sugimoto : Soprano
Hitomi Kitagawa : Soprano
Miki Kato George: Alto
Ken Suzuki: Tenor
Ryota Nagao: Lead Vocal

NCM2 CHOIR 2000 – 2006

Michiko Hill: Piano and Soprano
Yuri Matsuo: Alto
Yoshio J. Maki: Tenor
Shigeko Chida: Soprano
Hiroko Tanaka: Soprano
Yoko Imajo: Soprano
Akiko Y. Watanabe: Soprano
Fumi Sugimoto : Soprano
Hitomi Kitagawa : Soprano
Miki Kato George: Alto
Sachiko Kuranobu: Alto
Shizuka Sakaki: Alto
Ryuji Tsuyuki: Tenor
Mikihiko Suzuki: Tenor

NCM2 CHOIR 1985 – 1999

Michiko Hill: Piano and Soprano
Yuri Matsuo: Alto
Yoshio J. Maki: Tenor
Utae Takahashi: Soprano (1985 – 1990)

NCM2は30年の歴史を持つ日系ゴスペルコーラスグループ 【代表:Yoshio J. Maki:牧良夫】。結成以来、ロサンゼルスを中心に定期コンサートやチャリティコンサートなどの活動を続けている。

2004年にハワイコンサートツアー、2005年〜13年、ほぼ毎年、日本ミッションコンサートツアーを行う。2008、09年、90年の歴史を持つハリウッドボウル・イースターコンサートに日系クワイヤとして初めて出演。

NCM2はこれまでアメリカ国内で5枚のCDをリリースしているが、2008年11月に日本のレコード会社“MIDI,INC.”からデビューアルバム「I’ll Be Here For You – 君のそばに」をリリース。

2009年 久米小百合(元久保田早紀)の13年ぶりのCD「天使のパン」にコーラスで参加。

2011年5月NCM2・童謡・唱歌CD「My Japanese Heart」が日本国内で先行リリース。8月 米国・欧州でリリース。7月、11月に東北大震災被災地慰問コンサートツアー。

2012年7月 青森・北海道コンサートツアー

2013年1月 新メンバー、イ・ジュンソク(31)加入

2013年5月5日ニューアルバム「花も-Hanamo」(CD/iTunes/Amazon)を全世界リリース。5月と11月に日本ミッションコンサートツアーを行う。

2014年11月ニューアルバム「Treasures in Heaven」(CD/iTunes/Amazon)を欧米でリリース。

2014年4月と11月に日本へミッションコンサートツアーを行う。

2015年11月に日本ミッションコンサート/東北大震災被災地慰問ツアーを行う。

NCM2 (New Christian Music Ministry)

NCM2 is a Japanese choir that began twenty-nine years ago in Los Angeles. Singers are drawn from various Protestant churches in the area. The choir has performed mission concerts throughout Japan and Hawaii, as well as in local Japanese-American communities.  NCM2 also had participated in the Hollywood Bowl Easter Sunrise Service in 2008 and 2009. A fourth mission tour is planned for Japan this coming July and November. NCM2, which stands for ‘New Christian Music Ministry,’ has recorded five CDs in the United States and had released its first CD in Japan through MIDI Creative last year, and the second CD ‘My Japanese Heart’ released in May 27, 2011.


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1986年、結成当時のNCM2(New Christian Music Ministry)

【NCM2 2nd CD 「Lord’s Prayer」ライナーノーツ】

NCM2が誕生したきっかけは、当時学生だった牧良夫とハリウッドの音楽シーンで活躍していたピアニストのミチコ・ヒルの二人が、オリジナルのプレイズソング–新しい賛美歌–を作って一般にイエス・キリストの福音を伝えたいと始めたことからだった。

当初は、ロサンゼルス在住の音楽仲間で、現在日 本の様々な音楽シーンでサザンオールスターズ、ゴスペラーズ、浜崎あゆみ、森山良子らの編曲者として活躍する島健(ピアニスト/作編曲家)やギタリストの天野清継らとオリジナル賛美歌集の制作や教会でのコンサートをするなどの音楽活動をしていた。後にジャズシンガーだった松尾由利とピアノと声楽を学んだ 高橋詩枝が正式にメンバーに加わり、現在のNCM2の原型が誕生した。

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その後、ピウィー・ヒル(ミチコ・ヒルの夫で ベーシスト)、チェスター・トンプソン(ジェネシス)、アレックス・アクーニャー(ウエザーレポート)ら世界的に有名なクリスチャンアーティストたちとコ ンサートを行ったりと活動範囲を広げていったが、何しろその当時はまだプレイズソングもなく、伝統的な賛美歌が主流を占めていた時代だった。

NCM2として初めてのアルバム「One Love One Heart」では、チームワークのとれた絶妙なハーモニーで見事に歌い上げ、賛美歌の堅いイメージを変えたと大好評だった。彼らの歌が特別うまかったから というわけではない。

ただ、ありふれた日常的な言葉に、ポップス感覚を加えたサウンドが賛美歌をぐっと身近なものにし、さらにメンバーの一人一人が人間な ら誰でも感じる痛みや喜びをそのまま素直に表現したことが、人の心を掴み好感が持たれたのだと思う。

このファーストアルバムと今回のセカンドアルバム「Lord’s Prayer “主の祈り”」にはミチコ・ヒルもピアノと作編曲で参加している。現在彼女は70年代のR&Bファンクの伝説的なバンド「スライ–ファミリース トーン」の元メンバー、ローズ・ストーンが指揮、主宰するチャーチオンザウエイ教会のゴスペルクワイヤ「New Songs」で編曲とピアノを担当。またセキュラーの世界でも、ジャズ界の大物サックスプレイヤー、ウエイン・ショーターやその他数多くのレコーディング を手掛けている。

NCM2のディレクターと指揮を務める牧良夫 も、ヨシオ・J・マキの名で日本とアメリカのレコード会社やイギリスの名門ジャズレーベル「CANDID」のプロデューサーとして数多くのアーティストを 手掛け、これまでに60枚以上のCDをプロデュースし、その多くが全世界のメジャーレーベルからリリースされている。

これらアーティストの中には久米大作、久米小百 合、関根宣義、チェスター・トンプソン、アブラハム・ラボリエルル、ペドロ・エウスターチェ(映画「パッション」、ヤニーやシャキーラの管楽器ソリス ト)、など日米両国のクリスチャンアーティストも多く、プロデューサーとして幅広いジャンルで活躍中だ。また作曲家としても、映画、アニメTVのサウンド トラック、CMの主題歌などを制作、その一方で自らもソロアルバムをミディ–ユニバーサル–から3枚リリースしている。

人間なら誰でも感じる痛み。その痛みをメンバーの誰もが嫌というほど思い知らされたのが、あの世界中を震撼させた同時多発テロだった。あの911のテロがあってから、神様の福音をもっと伝えたいと、新たな思いでNCM2の活動が始まった。

にわかに信じがたい出来事に誰もが言葉を失った。愛する者を突然失った家族の計り知れない悲しみ。どう慰めればいいのか。何をするべきなのか。すぐ現場に駆つけられないことに苛立ちさえ感じていた。

しかし、こんな無力な自分たちでも、歌でなら人々の心を励ますことが出来る。そんな思いをメンバー全員で感じていた時、NCM2のCDをたまたま聞いた日本のロックグループの大御所「HOUND DOG」の関係者から前座の依頼が飛び込んできた。

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テロ被災者たちへの鎮魂の意味も含めてロサンゼ ルスでコンサートを開きたいということだった。ロックとゴスペル–教会音楽–。この奇妙な組み合わせに最初は戸惑ったが、若いロックファンに神様への 賛美を聴いてもらうには「またとないチャンス」と、メンバー全員で祈りながらステージに立った。

ロックコンサートに来た若者たちを前にたった5曲の短いステージ。場違いともいえるクワイヤの姿はロック少年たちの眼にはどのように映ったのだろうか。しかし、若者たちは途中で席を立つことも、野次ることもなく、最後までじっと耳を傾けて聴いていた。彼らもまた同じように痛みを感じていたのだ。

先が見えない混沌とした世の中。何が起こるかわからない現代社会。でも、痛みが消えなくても、悲しみが絶え間なく続いていても、その先には決して失望に終わらない希望がある…。

NCM2の歌を聴いていると、そんなメッセージが心にじわぁと伝わってくるのである。

高木じゅん(フリーライター)

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