Power to the design...
NCM2
ロサンゼルスの日系ゴスペルクワイヤ、NCM2です。

NCM2のインフォメーション

NCM2(New Christian Music Ministry)

そもそもNCM2が誕生したきっかけは、当時学生だった牧良夫とハリウッドの音楽シーンで活躍していたピアニストのミチコ・ヒルの二人が、オリジナルのプレイズソング--新しい賛美歌--を作って一般にイエス・キリストの福音を伝えたいと始めたことからだった。

当初は、ロサンゼルス在住の音楽仲間で、現在日本の様々な音楽シーンでサザンオールスターズ、ゴスペラーズ、浜崎あゆみ、森山良子らの編曲者として活躍する島健(ピアニスト/作編曲家)やギタリストの天野清継らとオリジナル賛美歌集の制作や教会でのコンサートをするなどの音楽活動をしていたが、後にジャズシンガーだった松尾由利とピアノと声楽を学んだ高橋詩枝が正式にメンバーに加わり、現在のNCM2の原型が誕生した。

その後、ピウィー・ヒル(ミチコ・ヒルの夫でベーシスト)、チェスター・トンプソン(ジェネシス)、アレックス・アクーニャー(ウエザーレポート)ら世界的に有名なクリスチャンアーティストたちとコンサートを行ったりと活動範囲を広げていきましたが、何しろその当時はまだプレイズソングもなく、伝統的な賛美歌が主流を占めていた時代だった。

NCM2として初めてのアルバム「One Love One Heart」では、チームワークのとれた絶妙なハーモニーで見事に歌い上げ、賛美歌の堅いイメージを変えたと大好評だった。彼らの歌が特別うまかったからというわけではない。ただ、ありふれた日常的な言葉に、ポップス感覚を加えたサウンドが賛美歌をぐっと身近なものにし、さらにメンバーの一人一人が人間なら誰でも感じる痛みや喜びをそのまま素直に表現したことが、人の心を掴み好感が持たれたのだと思う。

このファーストアルバムと今回のセカンドアルバム「Lord’s Prayer "主の祈り"」にはミチコ・ヒルもピアノと作編曲で参加している。現在彼女は70年代のR&Bファンクの伝説的なバンド「スライ--ファミリーストーン」の元メンバー、ローズ・ストーンが指揮、主宰するチャーチオンザウエイ教会のゴスペルクワイヤ「New Songs」で編曲とピアノを担当。またセキュラーの世界でも、ジャズ界の大物サックスプレイヤー、ウエイン・ショーターやその他数多くのレコーディングを手掛けている。

NCM2のディレクターと指揮を務める牧良夫も、ヨシオ・J・マキの名で日本とアメリカのレコード会社やイギリスの名門ジャズレーベル「CANDID」のプロデューサーとして数多くのアーティストを手掛け、これまでに60枚以上のCDをプロデュースし、その多くが全世界のメジャーレーベルからリリースされている。

これらアーティストの中には久米大作、久米小百合、関根宣義、チェスター・トンプソン、アブラハム・ラボリエルル、ペドロ・エウスターチェ(映画「パッション」、ヤニーやシャキーラの管楽器ソリスト)、など日米両国のクリスチャンアーティストも多く、プロデューサーとして幅広いジャンルで活躍中だ。また作曲家としても、映画、アニメTVのサウンドトラック、CMの主題歌などを制作、その一方で自らもソロアルバムをミディ--ユニバーサル--から3枚リリースしている。

人間なら誰でも感じる痛み。その痛みをメンバーの誰もが嫌というほど思い知らされたのが、あの世界中を震撼させた同時多発テロだった。あの911のテロがあってから、神様の福音をもっと伝えたいと、新たな思いでNCM2の活動が始まった。

にわかに信じがたい出来事に誰もが言葉を失った。愛する者を突然失った家族の計り知れない悲しみ。どう慰めればいいのか。何をするべきなのか。すぐ現場に駆つけられないことに苛立ちさえ感じていた。

しかし、こんな無力な自分たちでも、歌でなら人々の心を励ますことが出来る。そんな思いをメンバー全員で感じていた時、NCM2のCDをたまたま聞いた日本のロックグループの大御所「HOUND DOG」の関係者から前座の依頼が飛び込んできた。

テロ被災者たちへの鎮魂の意味も含めてロサンゼルスでコンサートを開きたいということだった。ロックとゴスペル--教会音楽--。この奇妙な組み合わせに最初は戸惑ったが、若いロックファンに神様への賛美を聴いてもらうには「またとないチャンス」と、メンバー全員で祈りながらステージに立った。



ロックコンサートに来た若者たちを前にたった5曲の短いステージ。場違いともいえるクワイヤの姿はロック少年たちの眼にはどのように映ったのだろうか。

しかし、若者たちは途中で席を立つことも、野次ることもなく、最後までじっと耳を傾けて聴いていた。彼らもまた同じように痛みを感じていたのだ。

 

先が見えない混沌とした世の中。何が起こるかわからない現代社会。でも、痛みが消えなくても、悲しみが絶え間なく続いていても、その先には決して失望に終わらない希望がある…。NCM2の歌を聴いていると、そんなメッセージが心にじわぁと伝わってくるのである。 

【NCM2 2nd CD 「Lord’s Prayer」ライナーノーツから抜粋】

高木じゅん(フリーライター)



ncm2_5th_CD_cover.jpg

NCM2/Worthy of Worship (MP-10192) 

NCM2のプレイズソングアルバム 'NCM2/Worthy of Worship' が完成しました。

収録曲:1. 栄光と賛美を | 2. 夕べ雲やくる | 3. God Bless You | 4. Shout To The Lord | 5. Worthy is the Lamb



【試聴】
NCM2 at MySpace



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